「飯舘村 in すぎなみ 話して、食べて、つながろう!」開催しました
2018年2月24日(土)、東京事務所からすぐ近くの「細田工務店杉並リボン館」をお借りして、第17回報告会「飯舘村inすぎなみ 話して、食べて、つながろう!」を開催しました。今回はこれからの都会に暮らす人と農村との交流が始まるきっかけとなることを目指し、飯舘産品の試食会も取り入れました。
冒頭あいさつのあと、佐須行政区長佐藤公一さんより、佐須地域を将来につなげていくために必要なことなど報告がありました。続いて菅野宗夫さんより、以前の村の様子や事故後の経緯、取り組んでいるハウス栽培や酒米栽培のチャレンジについて、明治大学竹迫先生より、ハウス栽培を中心としたシステムの説明や今後の課題について、明治大学黒川農場の小清水先生より、パプリカ・ヤーコン・ほうれん草などを使った加工品の試作やその可能性について報告がありました。
再生の会伊井さんより農産物の放射能測定結果について説明の後、試食タイムとなりました。解説のあった加工品に加え、お米マイスターの土鍋で炊いた佐須の新米、フェリス女学院高雄先生のほうれん草のケーキ、明治大学本所ゼミのみなさんによるほうれん草のしゃぶしゃぶが並び、参加者のみなさんは自然の恵みを堪能していました。
後半の最初は、菅野永徳さんより、ふるさとの歴史や文化の価値、自然とともにある村の暮らしと都市の人たちとの交流について、再生の会大永さんより、これまでのハウス栽培で取り組みと、農業体験を軸とした農泊事業による都市との交流について、最後に東大溝口先生より農業再生の課題、特にICT技術を活用した営農管理システムについて報告がありました。
その後、後援・協力いただいた方々よりご挨拶いただきました。質疑応答では、交流の中でできること、再生可能エネルギーの意味などについて意見を交わしました。
帰り際、松塚で花のハウス栽培を手掛ける高橋日出夫さんから贈られた、アルストロメリアを全員に持ち帰っていただきました。
後援団体)NPO法人CBすぎなみプラス、
明治大学農学部、明治大学付属黒川農場、
東京大学農学生命科学研究科アグリコクーン農における放射線影響FG
NPO法人都市農村交流推進センター、認定NPO法人ふるさと回帰支援センター、
オイシックスドット大地(株)、(株)カタログハウス、
(公財)渥美国際交流財団SGRA、(株)富士通SSL、(株)細田工務店
大提燈米穀店
報告会の模様は以下よりご覧いただけます。
(前半)飯舘村 in すぎなみ 前半
(後半)飯舘村 in すぎなみ 後半
当日の配布資料は以下よりダウンロードできます(PDFファイル)
・自然の恵みを飯舘村からみなさんへ(菅野宗夫)
・「明大ハウス」栽培の現状と今後(竹迫紘)
・飯舘村の農産物加工の可能性(小清水正美)
・クリーン野菜の栽培・都市と農村の交流(大永貴規)
・飯舘村の農業再生(溝口勝)