第16回報告会「避難指示解除から半年、今何が課題か - 村民の声」
10月22日(日)、東京大学弥生講堂アネックスにて第16回活動報告会「避難指示解除から半年、今何が課題か - 村民の声」を開催しました。選挙に加え台風も重なったため、若干の出席者変更もありましたが、110名余りが参加し盛会となりました。
理事長司会のもと、定刻に開会。冒頭に、東京大学農学生命科学研究科の丹下科長、福島県相双農林事務所農業振興普及部森口部長よりご挨拶いただき、第1部が始まりました。飯舘村復興対策課中川課長より、行政の取り組みとして、主に営農再開に関して説明がありました。次に佐須行政区長佐藤公一さんより「佐須の地域計画案について」、関根松塚の山田猛史さんより「水田放牧と農地活用について」、菅野永徳さんより「地域のコミュニティのづくりとその大切さ」、先月村議となった佐藤健太さんから「若い世代から見える、村づくりの課題と意気込み」といったお話しがありました。
第2部はポスターセッション。再生の会の活動を集約したものに加え、飯舘村をフィールドに進められている大学や研究機関の成果など、30点のポスターが並び、参加者との質疑が交わされました。
第3部は最初に宗夫さんより、6年半を振り返りつつ、前に進むためにはさまざまな人や組織が広く協働していく、ネットワーク型の村づくりの必要性が話されました。その後、質疑応答や意見交換を行い予定を20分ほどオーバーして閉会しました。
報告会の後、懇親会では、山田猛史さんから牛肉の差し入れ(「ちどり」マスターによるローストビーフ)、宗夫さんからピー太郎とパプリカ(サークルまでいの方々によるマリネ)、8日に収穫して全袋検査を受けてきたばかりの佐須新米おにぎりがテーブルを華やかに彩りました。
※ポスターのPDFファイル以下よりダウンロードできます。
・車載線量測定5年間の推移
・徒歩による空間線量測定
・村内各地区の空間線量率モニタリングとウェザリング効果
・根圏の堆積含水率測定による自動点滴灌漑量の評価
・蒸発散量と茎内流量を指標とした自動養液点滴栽培システムを用いたピーマン栽培における潅水量の評価
・ハウス栽培これまでの活動
・安全な農畜産物生産を支援するICT営農管理システムの開発
・地産木材の活用に向けて
・全村田んぼの土壌放射能調査
・居宅とその周辺の測定
・個人線量と空間線量の比較測定
・室内ダスト放射能と清掃について
・山野草の放射能測定6年間
・食べられる山野草の放射能測定
・試験栽培の米・野菜などの放射能
・アイソトープ農学教育研究施設によるサンプル中放射能測定
・サークルまでいの活動
・福島フィールドワーク2016
・大久保金一氏とのまでいな花園デザイン(いいはなHP)
・健康医療ケアチームの活動<仮設住宅訪問>
・老人クラブと協働で健康サポート活動始めました
・いいたて花さんぽ
※参加者の発表・発言内容は文字に起こした後に報告書としてまとめます。こちらはかなり時間がかかりますのでご了承ください。
2017年10月7日~8日
10月7日(土)小雨 17℃ 参加人数33名
稲刈りの週となり大勢が参加しました。
初参加者が半数だった富士通SSLさん、三重大・弘前大・四日市大のみなさんは村内の視察。雨で外作業ができないため、残ったメンバーは二宮さん案内で山津見神社へ。神社近くでイノシシの子どもに遭遇。人や車に構わず道を通せんぼ。オオカミ天井絵と猫の福ちゃんを見て事務所に戻る。
村内視察組より一足早く霊山センターに移動して、夕食の準備にとりかかった。
10月8日(日)晴れ 21℃ 参加人数33名
前日とは打って変わっての晴天。すぐに長靴に履き替えて田んぼに集合。西脇田圃の北側と南側に分かれて稲刈り開始。丸森から目黒さんが応援に駆け付け、コンバインで三角田圃に入る。手刈りのイネもコンバインで脱穀し、お昼前に無事に刈り取りが終了。天候不順で心配されたものの、およそ例年通り収穫することができ、豚汁とおにぎりとビールで刈り上げのお祝いをした。