放射線物理入門オンライン勉強会開催しました
カテゴリ: 報告日:2020/06/12 報告者:SanoTakaaki
緊急事態宣言が発令され、活動が一時休止状態になった中、自宅で過ごす時間を有効に活用すべく、「放射線物理入門」勉強会(全6回)が開催されました。これまで、空間線量率や土壌の放射能、個人被曝線量などたくさんの測定を継続してきました。しかしながら、放射線が出たり、それが何かにぶつかったりするとはどういうことなのか、それをどうやって測っているのか、といった基本的な仕組みは(一部の方を除き)理解が進んでいませんでした。
理学博士の高橋正二さんに講師をお願いし、あらためてみんなで勉強しようということになりました。
ただ、超ミクロな世界の出来事を理解するのはかなりの難易度でした。
【放射能測定のための放射線物理入門】
第1~3回 放射線と物質の相互作用 (資料はこちら)
原子の構造、エネルギーとは
(1)電子と物質の相互作用
電子の飛程と物質の密度
(2)光子と物質の相互作用
光電効果・コンプトン散乱
第4回 放射線検出器 -シンチレーション検出器を中心に-(資料はこちら)
検出器の原理、電離電流・シンチレーション・光電子増倍管
放射能測定器の校正
標準線源・検出効率
エネルギー補償
第5回放射線計測における統計(資料はこちら)
母集団と標本
正規分布・標準偏差
区間推定・危険率・有意差検定
第6回 放射線計測における統計2(資料はこちら)
出現数・ポアソン分布
ポアソン分布と標準偏差
EMF211による放射能測定
バックグラウンドと誤差の扱い