ふくしま再生の会

2011年7月18日～19日

飯舘村で、放射能測定器の設置、家屋周辺の除染、畑･牧場の除染植物の植え付けの準備などを実施。参加者は、会員17名と地元農業者の方、おひさまの会大石さん。

(1)放射能計測とリアルタイム計測機の設置
家屋周辺の放射線量を計測するとともに、リアルタイムの放射線量計測器を設置し、遠隔地（つくば研究室）で放射線量を常時計測･分析する仕組みが構築された。

(2)家屋と周辺環境の除染テスト
高圧洗浄機を使って、屋根・壁・庭舗装部分の洗浄を行った。
洗浄前後の線量は、雨どいなど高濃度の部分では大きく下がったが、全般的には期待したほどの低下は見られなかった。
さらに効果的な除染方法の検討が必要。

(3)農地除染の前段階作業
ファイトリメディエーション（生物機能を活用して汚染した環境 を修復する）の前段階として、5m×5mの区画24個を設定。翌週、全面にソルガム「つちたろう」を植付ける予定。秋の刈り取りの後は、諸種の植物を植付け、放射能除去の効果比較を行う。
また、表土除去の効果を計るため、一定区画の表土5cmを削り取ったところ、放射線量が大幅に低下することが確認された。

(4)牧場の除染の前段階作業
牧草地20m×30ｍを刈り取り、ソルガム「つちたろう」植え付けの準備。また刈り取った牧草を堆肥舎に積み上げ、早急な腐食･減量実験の準備を行った。
次回はソルガム「つちたろう」を播種する。

（2011.7.20「再生作業のご案内」と田尾ブログ「愚者の声」を元に構成）

2011年7月23日～24日

参加人数8名。
畑と牧場に計画的に試験区を設け、地上１m、地表、地表内5cmと15cmなどの放射線量を記録し、ソルガムの 種まきを実施。炎天下の中の厳しい作業となったが、ほとんど農作業経験のない都会住まいの人たちが汗みどろになってがんばった。南相馬の人とも共同することができ始めた。

（田尾ブログ「愚者の声」を元に構成）